【SF小説をゆるく紹介】『未踏の蒼穹(ジェイムズ・P・ホーガン著)』とは?

小説

SF小説を読み始めて1年の私が、初心者なりに読んだ小説を紹介する記事です。次に読む小説を探している方は参考にどうぞ!

✓こんな人におすすめ
  • ハードSFが読みたい
  • トンデモ科学が好き
  • 謎解きが好き
  • すっきりとした読後感がほしい
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本書は2007年に刊行された長編『Echoes of an Alien Sky』を、2022年1月に全訳し発売されたものであり、著者はハードSF小説の名作『星を継ぐもの』の作者でもあるジェイムズ・P・ホーガン。

金星人科学者のカイアル・リーンは相棒であるヨリム・ジーストランとともに、はるか昔に滅亡した文明が存在した惑星、地球テラ探査隊の一員として派遣されることになる。

テラ人はなぜ滅んだのか、金星人とテラ人はなぜ似た容姿をしているのか、なぜ月の遺跡にテラ人が保有していないはずの科学技術の痕跡があるのか…

謎を追う科学者の主人公とその相棒、その時代に存在するはずのない科学技術の痕跡、謎を解き明かしていくにつれて浮かんでくる種族のルーツ…、物語の大きな構成としては、作者のデビュー作である『星を継ぐもの』と非常によく似ている。

慎重かつ融和的、他者との衝突を好まない金星人の視点で分析される私たち地球人の歴史は新鮮だが恥ずかしくもある。

読者をわくわくさせる舞台設定、小気味のいい展開はさすがの一言で、『星を継ぐもの』が好きな方におすすめの一冊。

あらすじ

金星文明は、かつて栄華を誇りながら絶滅した文明が存在する惑星、地球の探査計画に取り組んでいた。テラ文明はなぜ滅んだのか? 月の遺跡で発見された、テラ人が持っていたはずのない超技術の痕跡は、何を示唆しているのか? 科学探査隊の一員カイアル・リーンは、テラ文明が遺した数々の謎に挑む――。ハードSFの巨星が放つ、もうひとつの『星を継ぐもの』ついに邦訳!

『未踏の蒼穹』裏表紙より
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